某ハウスメーカーの支社長室にお礼のお手紙が飾られてしまったかあちゃん的、お手紙を書くときに大事にしているのたった1つのポイント

こんにちは4月。去年泣き喚いて慣らし保育からスタートした息子も先日進級しました。新しい学年からはリュック登園のようで、新しいリュックを背負ってニコニコで出発しております。

3月は自分の頭を整理しながら書くような内容でなかなか投稿が出来ず、ちょっとライトなものも書いてみたいと重い、今日はこんな内容にしました。

普段は自分のためだけに書いているブログですが、今日の内容は誰かの役に立つといいなあ。

かあちゃんはここぞというときによくお手紙を書きます

先日息子の前学年の最後の日に、先生にお礼がしたくてお手紙を書きました。かあちゃんはこの人にはしっかりお礼を伝えたい!というとき、手紙の力を借りることが多いです。

書くことが好きというお話は以前こちらのブログで話したりしたのですが、手紙を書いていて手紙を書くことや意味ってこういうことだよねってポイントを感じたので、それをシェアしたいと思います。

読み手に伝えたいことがブッ刺さるお手紙を書くたった1つのポイント

それはズバリ、伝えたいことを飾りすぎないということだと思っています。

お手紙を書こうとするとつい、本当に本当に感謝しています!!とか、今まで食べた中で一番美味しかったです!!とか、感動しました!!!とか、相手に精一杯何かを伝えようとちょっとだけ盛大に思いを伝えようとしがちじゃないですか? 

もちろん、感動したのも今まで食べた中で一番美味しかったのも感謝しているのも嘘じゃないと思うんです。でもそれはなんというか、読み手からすると、ありがとう!!っていう花火を見ているというか(笑)、ああ感謝してくれてるんだな嬉しいな!って気持ちにはなるんですが、今ひとつ伝え手の伝えたいことは伝わりきっていないと思うんです。

つまり解像度の話だと思うんですが、まとめると感動したよって話でもまとめちゃうとダメで、もっと具体的にどんな思いになったかとか、どんな考えをさせられたか、もし言語化が難しければそのとき自分にどんなリアクションになったかとか、そういうことを飾らずに書く方が、読み手からすると解像度が高い文章が読めるので伝わりやすくなります。

例えば、

・感動しちゃった→ちょっと昔のこと思い出してジーンときちゃった

・本当に感謝しています→今振り返るとあのとき言ってくれた一言って大きくて、楽になったんだよねあなたのおかげだよ

・すごく嬉しい→やってきてよかったなあって報われた気持ちになって心がほころんだよ

といった感じで、自身に起きた変化をできるだけ自然に言葉に落とし込むだけで、かなり読み手からするとあなたの感情が汲み取りやすくなります。

ここの言語化を諦めない、自分の心に偽りない言葉を探るのが手紙を書くうえで本当に大事だと思います。ここが決まれば半分できたようなものです。

私はいつも手紙を書こうと決めると、どう伝えるのが一番嘘がない言葉かをぐるぐると考えます。プレゼント選びのようなもので、時間を割いてたどり着いた言葉は、大層でなくても不思議と温度を持つんです。

実際ご自身に起きた心の機微は大概両手放しに大喜びするようなものではなく(もちろんそんなケースも人生に何回か在るとは思います!)、複雑な感情が絡み合ってがんじがらめだった自分の心が少しふっと緩むようなささやかさなもののはずで、その複雑な過程をそのまま思うまま手紙にしてみてほしいのです。

ちょっとしたことでも素敵なことに見えてくるのが手紙マジック

え、でもなんかそんな飾らないことを書いたところでしょうもない手紙にならない?って思うかもしれません。

ここで大きな力となるのが文章がもたらす文脈の力だと思っていて、これが手紙を書く意味、手紙マジックだと思っています。

人はそれぞれ気づかないうちにその人の話の持っていき方の癖を持っていると思っています。誰しも何かを伝える際にはその人なりの話しやすい流れがあり緩急があり間合いがあり、文脈となってその人ならではの生きた文章になるので(例えば小説の作家さんでもそれぞれ文章の印象が全然違いますよね)、それを最大限手紙にも反映させると文章に血が通ってきます。

これがこうだったのよ。という文章ですと確かに味気ないかもしれませんが、

例えば

例① 今まではこうだったんだ、こうしてこんなふうに工夫したりもしたけどうまくいかなくて、もうしばらくチャレンジはやめとこうかなと思っていた、でも教えてもらった通りにすると嘘みたいにすぐにできて楽になったよ!

という感じでこれまでの思いを振り返るようすると伝えやすかったり、

例② 教えてもらったことをやってみると、今までうまくいかなかったあれにも応用できると思ったし、もっとこうすればこっちにも使えるかもと思うと詰まっていたプロジェクトに光が見えてきた!

のように未来に対して心が動いたことを共有することが伝えやすい人もいるかもしれません。このように、自分の伝えやすい語り口で言葉にした上で、本当に心に起きた機微を飾らず言葉にし、丁寧に文脈にのって記せば、飾らない言葉でもあなたらしさ、ある種の生々しさが加わりグッと伝わりやすくなります。

難しい人は経緯や状況を記していくだけでも面白くなる

もしどうしても自分の思いにしっくりくる言葉を見つけるのが難しい人は、経緯や状況を記していくだけでも面白かったりします。

少し書いてみますが、

日々刻々と状況が変わってしまう、というようなスピード感ではないけれど、もう確実に良くなることはない。そんな現実に向き合うことに逃げながら仕事をし、毎日少しでも顔を見ようと車を走らせる日々。私は確実に疲弊していました。それでも、部屋の扉を開けると、母はいつも清潔なシーツに横たわり、小綺麗に髪も整えていただき、チリひとつない部屋で私のすることは何もなく、ただ温かい飲み物を淹れて、その日あったことを母に話すだけでいい状態。後から、掃除をしていたあの一瞬も惜しい、、!という後悔に打ちひしがれることのない守られた空間で、大事な時間を過ごさせていただきました。本当にお世話になりました。

例えばこうした、介護施設の方々に送るお手紙とするとはかり知れない感謝が溢れ、きっと言葉を探すのは大変、もしかすると言葉なんて追い付かない感謝があると思うのですが、こうして淡々と状況を記していくだけでも、言葉とは違ってこの人から切り取られた世界、情景を通した伝え方ができます。この切り口や、どこのシーンを切り取って差し込むかの采配が文脈となります。読み手は映画の中に入ったようにしてあなたの体験を追体験することで思いを感じ取ってくれます。

気持ちを丁寧に届けること自体が特別な行動

手紙にしてわざわざ相手に思いを伝えることって相当相手を想っている行動ですよね。感謝なのか、心配なのか、忘れてないよって気持ちなのか。別にLINEでもメールでも相手に文字で思いを伝えるってことは同じっちゃ同じなのですが、手を動かして紙に文字を書くという行為はそれなりに時間も要するので今の時代かなりレアになってきましたね。

自分に起きた機微を飾らずに、自分の文脈にのせて丁寧に記す。こうして手紙を書いてみると、自分がいかに日々自分や相手の思いに鈍感に生きているかに気付かされると思いますし、出来上がった文章は何か我が子のような感覚になると思います。相手に喜んでもらえればもちろん万々歳ですが、手紙を書くことで改めてその特別な思いとじっくり向き合うので、目まぐるしい日々の中から10年は記憶に残るアルバムが脳内に出来上がります。歳を重ねるほど、こういうのに価値を感じてしまうんですよね。

時間は少しかかります。でも難しくないです!ぜひ手紙を書いてみてください。必ずあなたにもお相手にも人生のかけがえのないお土産が増えます。

お読みいただきありがとうございました!

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